高騰するガソリン・・・
月々のローン・・・
「車を持っているだけで、どうしてこんなに金が飛ぶんだ!」と嘆いていませんか?
家計の節約の為には、まずマイカーの維持費についてよく知ること。
直視したくないかもしれませんが、しっかり向き合いましょう!
これから車の購入を検討している人にも、参考になれば幸いです。
車の維持費の平均は?
車の維持費は、車種や車の使用頻度により大きく異なります。
その為、単純に平均値を求めるには難しいもの。
しかし、車にかかる費用の内容を把握すれば、マイカーの維持費を計算する事ができます。
車の維持費の計算方法
車の維持費の計算は月単位ではなく、年間を通して全体で見ましょう。
車にかかる費用は、大きく分けて以下の3つです。
車の維持費
- 月々にかかる費用
- 税金・保険代
- 車検・整備代(隔年・不定期)
これらを足す事で、車の年間の維持費を割り出せます。
それぞれ見ていきましょう!
1.月々かかる費用
車を持つなら、月々かかる費用がこの4つ。
- ガソリン代
- 駐車場代
- ローン・金利の返済
- 高速料金
「ローンの支払いは終わっているので、月にかかるのはガソリン代のみ」という人もいるでしょう。
しかし月々の支払いが高ければ、年間の維持費もグンと上がってしまいます。
1.ガソリン代
ガソリン代は世界情勢などで相場が大きく変わるので、平均を出すのは難しいもの。
参考までに、現在の我が家の例をあげると・・・
- 車種:日産エクストレイル
(普通乗用車/SUV) - 使用頻度:通勤(往復19km)、週1休日の外出(市内往復18km前後)
※燃費の良い運転になるよう気をつけています。 - 月のガソリン代平均:15,000円
遠出する月はもう少し上がりますが、大体これくらいです。
また、ガソリン代は相場以外の以下の項目でも、大きく変わります。
- 車の排気量
- 走行距離
- 車の年式
- 運転の仕方(急発進・急加速など)
- 積載量
長い距離を走ったり、重い荷物や人をたくさん乗せれば、月々の支払額が上がるのは当然ですね。
運転の仕方でも燃費は変わるので、荒い運転をしている人は気をつけましょう!
2.駐車場代
自宅に駐車場がない人は、月極駐車場を借りなくてはなりません。
賃貸で敷地内に駐車場があっても、駐車場利用は有料の場合があります。
これから車を購入する人は、自宅や近隣の駐車場状況も調べておきましょう。
都市部だと確実に万単位の出費になるので、馬鹿にできません!
維持費と関係ないですが、近場の駐車場が空いていないと、自宅から遠く離れたところに車を停めることになるかも・・・
駐車場選びは、慎重にしましょう。
3.車体購入時のローンの返済
現金一括払いで、ローンも金利もなし!!!
それが一番の理想ですが、車購入者の約50%はローンを組んでいるのが現状。
月々の返済額は人によりますが・・・
- 軽自動車:15,000前後
- 普通車:20,000円〜3,000万円前後
というのが、平均返済額と言われています。
4.高速料金
車で遠出をすることが多い場合は、高速料金も計算に入れましょう。
小まめに払っていると、大した出費ではないように感じますが、総額で考えると結構かさむもの。
今はETCでクレジット払いが多いので、より払っている実感が少ないかもしれませんね。
高速をよく利用するという人は、年間の高速料金を計算してみてください。
税金・保険代
車を所有するためには、国に税金を収めなくてはなりません。
さらに、事故などに備えて自動車保険にも入る必要があります。
自動車に関わる税金・保険
- 自動車税(年1回)
- 自動車重量税(車検ごと)
- 自賠責保険(車検ごと)
- 自動車任意保険(契約により、月払い・年払いなどあり)
1.自動車税(年1回)
毎年4月1日時点の普通車の所有者には、自動車税の支払い義務があります。
自動車税・軽自動車税の年度額(2019年5月現在)
総排気量 | 年度税額 | |
---|---|---|
自家用乗用車 | 1リットル以下 | 2,500円前後〜 |
1リットル以上〜1.5リットル以下 | 34,500円 | |
1.5リットル以上〜2リットル以下 | 39,500円 | |
2リットル以上〜2.5リットル以下 | 45,000円 | |
2.5リットル以上〜3リットル以下 | 51,000円 | |
3リットル以上〜3.5リットル以下 | 58,000円 | |
3.5リットル以上〜4リットル以下 | 66,500円 | |
4リットル以上〜4.5リットル以下 | 76,500円 | |
4.5リットル以上〜6リットル以下 | 88,000円 | |
6リットル以上 | 111,000円 | |
自家用乗用軽自動車 | 一律 | 10,800円 |
また、2019年10月1日には、自動車税率の引き下げが検討されています。
引き下げについての詳細は、経済産業省HPにてご確認ください。
2.自動車重量税(車両新規登録時・車検時)
自動車重量税は、車両の新規登録・車検時に支払う税金のこと。
自動車の区分・車両の重さ、新規登録の経過年数により課税されます。
また「エコカー減税」により、環境性能に優れたエコカーは優遇措置があり、燃費基準の達成度合で減税対象となります。
【自家用乗用車】自動車重量税の税額一例(2年分・車両重量1.0t超〜1.5t以下の場合)
エコカー減免(減税50%) | 7,500円 |
---|---|
本則税率 | 15,000円 |
エコカー減税適用なし(新規登録から13年未満) | 24,600円 |
エコカー減税適用なし(新規登録から13年以上) | 34,200円 |
【自家用軽乗用車】自動車重量税の税額一例(2年分)
エコカー減免(減税50%) | 2,500円 |
---|---|
本則税率 | 5,000円 |
エコカー減税適用なし(新規登録から13年未満) | 6,600円 |
エコカー減税適用なし(新規登録から13年以上) | 8,200円 |
自家用軽自動車の場合は、車両重量に関わらず税額は一定です。
3.自賠責保険(車検ごと)
自賠責保険は、車の所有者すべてに加入が義務付けられている保険。
「強制保険」とも呼ばれ、車検の際に保険料を支払わなくてはなりません。
金額は、保険期間や車種により異なります。
車検ごと(24ヶ月)の保険料は以下の通りです。
- 自家用乗用車・・・25,830円
- 自家用軽自動車・・25,070円
※2019年5月現在
任意保険と違い、保険会社により保険料が変わる事なく、どこで加入しても同じ金額になります。
4.自動車任意保険(契約により月払いの可能性あり)
自賠責保険には補償金額に上限があり、補償されるのは人間のみ。
その為、多くの人は自賠責の他に「任意保険」に入ります。
任意保険料は、
- 性別、年齢
- 過去の事故歴
- 自動車の使用目的(自家用、業務用その他)
- 年間の走行距離
- 自動車の種別
- 自動車の所有台数
などで大きく異なるので、「相場はいくら」とは断言できません。
また、年払いと月払いで金額も異なります。
車の購入を検討している人や保険を見直したい人は、保険会社の見積もりを利用するのもおすすめです。
ちなみに、参考例として我が家の保険料をあげると・・・
- 車種:日産エクストレイル(普通乗用車/SUV)(新車)
- 所有台数:1台のみ
- 運転者:30代・ゴールド免許(運転者に配偶者含む)
- 自動車保険料:95,000円前後
新車なので保険料は少し高めとはいえ、かなりの高額・・・
昨年まで乗っていた中古のヴィッツの保険料は60,000円前後だったのに、車の買い替えで大幅な出費になってしまいました。
車検・メンテナンス代(隔年・不定期)
「車検」の正式名称は、「自動車検査登録制度」。
新車の場合は購入から3年後、その後は2年ごとに自動車の検査を受け、必要に応じたメンテナンスを受けなくてはなりません。
車検時に必ずかかる費用は以下の通り。
- 自動車重量税
- 自賠責保険料
- 自動車検査料
- 検査手数料(印紙にて支払い)
そこから更に、検査結果に応じてメンテナンス費用がかかります。
車検時に交換する消耗品一例
- エンジンオイル
- バッテリー
- ブレーキパッド
- タイヤ・ホイール
- ワイパーゴム・・・など
自動車重量税と自賠責保険料は、前述のとおり国で定められた金額なので、どこで検査を受けても変わりません。
自動車検査料は受けるお店によって異なり、サービスにも違いがあります。
検査前に複数見積もりしておくと良いでしょう。
車検費用の目安(部品交換費用を除く)
- 軽自動車・・・50,000〜70,000円前後
- 普通自動車・・70,000〜100,000円前後
消耗品、メンテナンス代
愛車により長く安全な状態で乗る為には、2年に1度の車検だけでは不十分。
車の使用状況に限らず、半年を目安に定期的に点検を行ったり、劣化した消耗品はすぐに交換しましょう。
交換時期 | 価格の目安 | |
---|---|---|
エンジンオイル | 半年に1回 | 2,500円前後〜 |
タイヤ | 3〜4年に1回 | 40,000円前後〜 |
ワイパーゴム | 半年に1回 | 2,000円前後〜 |
ブレーキオイル・パッド | 2年に1回 | 10,000円前後〜 |
※あくまで目安のため、車種や店舗により大きく異なります。
また、雪が降る地域では
- スタッドレスタイヤ
- 冬用ワイパー
- スノーブラシ(車の雪おろし)
- 凍結しないウォッシャー液
などの季節品が必要になります。
計算がなかなか難しい項目ではありますが、維持費の視野に入れておきましょう!
外車の維持費は高いって本当?
結論から言うと、「日本車よりは高くなる場合が多い」です!
ちょっと曖昧な言い方ですが・・・
「外車の維持費が高い」と言われる理由は以下の通り。
- 外車の多くの燃料は、ハイオク指定されている
- 純正部品が高く、修理代が高額に・・・
- 車検による修理も高額になる
ただし、部品に金をかけると高くなるのは日本車も同じ事。
車検時も、提示された修理箇所を見直して優先部分のみ直せば、費用を最低限にできます。
そして意外な事に、車にかけられる税金は日本車と変わりありません。
車体は高額ですが、維持費はそれほどネックでは無いかもしれません。
(我が家は到底手が出せませんが・・・)
まとめ
あらためて計算してみると、車の維持費って本当に高額ですよね。
これは、お金がたまらないわけです・・・
人々の車離れが加速するとともに、最近はカーリースのサービスも充実しています。
車の出費で悩んでいる方は、カーリースの検討もおすすめですよ。