マイカー通勤をしたい場合、通常は会社からの許可が必要です。
その際、渡される資料の一つに「マイカー通勤規定」があります。
あれって、ズラズラと文章が書いていて、忙しい中で読むのも一苦労ですよね。
「もっと簡単にできないの?」と、思いたいところですが、簡単には済ませられない理由があるんです。
今回はマイカー通勤規定がなぜ必要なのかを分かりやすくまとめました。
これからマイカー通勤をする方も、もうしている方も、ぜひチェックしてくださいね。
マイカー通勤規定とは
マイカー通勤規定とは、その名の通り「マイカー通勤時の決まり事」。
規定は法律ではなく、各社の任意で定められています。
マイカー通勤規定の内容一例
- マイカーの定義
- マイカー通勤許可条件
- マイカー通勤の申請、届出
- 禁止事項について
- 駐車場について
- 自動車保険の加入
- 安全運転義務
- 事故などの取扱責任
- 会社の求償権
- 交通費(ガソリン代)について
あくまで各社の任意なので、細かい部分は会社によって様々です。
転勤などで会社が変わった際は、必ずその会社の規定をしっかりと確認しましょう。
マイカー通勤規定は会社のリスク回避の為にある
特に規定を設けていない場合、社員が通勤時に事故を起こしたら、基本的に責任は会社が負う事になります。
さらに・・・もし、その社員が自動車保険未加入だったら・・・
これは会社にとっては、絶対に避けたい恐ろしいことです。
勝手に車で通勤されたあげく事故の保証は会社でなんて、堪ったもんじゃありません。
そこで、まずは、
- 会社としては、マイカー通勤を原則禁止としている
- 社員から希望があった場合のみ、許可制で厳重管理している
という事を、通勤規定として、しっかりと示す必要があります。
さらに、社員に対しては、
- 安全運転意識の徹底
- マイカー通勤者の義務の提示
- 運転者の事故責任について
などを明記。
マイカー通勤に対しての自己管理意識を高めなくてはなりません。
もちろん、自動車の「任意保険への加入」は、マイカー通勤許可の絶対条件です。
また、運転者の自己責任については、”通勤時の事故や盗難などに関しては、会社は一切責任を負わない”と定めている会社が多いです。
悪い言い方ですが、これらを要約すると、
「会社ではマイカー通勤を推進していないから、自分で保険に入って、何かあった時は自己責任で!」という事。
まぁ、私たち社員にとっては良い気分はしませんが・・・
会社としてのリスクの大きさを考えると、仕方のない事ですよね。
マイカー通勤の黙認はトラブルの元
しかし、中にはマイカー通勤規定を設けずに、社員のマイカー通勤を黙認している会社もあります。
小さい企業や個人店などは、特に多いかもしれませんね。
何事もなければ良いですが、事故が起きた時に思わぬトラブルになる事も・・・
「大丈夫だろう」ではなく、事故が起きる前にしっかり確認した方が良いでしょう。
規定を破ってしまった場合の違法性とは
マイカー通勤規定は、会社の決まり事であって国の法律ではありません。
- 駐車違反
- 飲酒運転
- スピード違反
もちろん、このような違反行為を起こせば、マイカー通勤規定という以前に法を犯しているので違法です。
ですが、法に触れる事でなければ法律的に裁かれる事はありません。
しかし、いくら違法性がないとはいえ、規定違反はマイカー通勤の許可を取り消されても仕方のない話です。
また、決まりを破るという事は、社内での信用問題にも関わります。
当り前のことですが、会社の決まり事は守った方が無難でしょう。
まとめ
マイカー通勤規定は会社のリスク回避の為の規定です。
法律ではないとはいえ、規定違反は大きなリスクを抱える事になります。
便利なマイカー通勤ですが、社会人として自分で責任を取れる行動をしましょう!