あなたの愛車の臭い大丈夫ですか?
いつも乗っていると気づかないものですが・・・
初めて乗った人や、久しぶりに乗った人にはその臭いがわかってしまうかもしれません。
臭いの染みついた密閉された車内に長時間乗せられることを「ドライブハラスメント」と言うそうです。
そんなドラハラにならないように、同乗する人にも気持ちよく乗ってもらいたいですよね。
臭いの元となるさまざまな原因とその対策について紹介します。
車が臭くなってしまう7つの原因まとめ
臭いの原因
- タバコの臭い
- エアコンの臭い
- 飲食物をこぼした臭い
- ペットの臭い
- 汗や加齢臭などの体臭
- フロアマットの汚れから出る臭い
- バーベキュー後の臭い
主にこれらが理由となっている場合が多いです。
順番に対策とあわせて見ていきましょう。
原因1:タバコの臭い
まず代表的なのがタバコの臭いです。
喫煙者にとっては当たり前でも、禁煙者にとってはきつい臭いに感じてしまうことでしょう。
タバコの臭いは、含まれる成分が原因となって悪臭となっています。
- アンモニア
- タール
- アセルアルデヒド
- ニコチン
- 窒素化合物
喫煙したときの煙や吸い殻が車内にあることで、その臭いが定着していきます。
臭いが染み込んでしまうと、
- フロアマット
- シート
- シートベルト
- 天井
- エアコンフィルターの中
- ダッシュボードなど樹脂パーツ
など、車内全体の至るところからタバコの臭いがするようになってしまいます。
タバコの臭いの対策
車内ではタバコを吸わないようにするのが1番です。
ですが、そうはいかないこともありますよね。
ポイント
- できるだけ窓を開けて喫煙する
- 吸い殻を放置しない
- 灰皿をこまめに手入れする
など対策をすることで、少しは緩和されるでしょう。
もし自分でできる掃除をするなら、以下のことも試してみましょう。
- 車内全体を水拭きする
- 特に黄ばんでいるところを薄めた中性洗剤で拭く
- ガラスの内側をガラスクリーナーで拭く
- エアコンフィルターを交換する
- タバコ用の消臭剤を使う
これで少しは臭いが消える可能性がありますので、気になる人はやってみてください。
原因2:エアコンの臭い
エアコンのつけ始めに変な臭いがして、しばらくすると臭いがなくなるということがあります。
それはエアコン内のカビが原因です。
エアコンを使用したあとに内部が結露して、そこにホコリや汚れなどが付着すると雑菌が繁殖してカビになります。
空気と一緒にカビを吸い込むのは健康上よくありませんので早急に対策しましょう。
エアコンの臭いの対策
まずは結露を発生させないようにするのが大切です。
簡単にすぐできる方法は、以下の通り。
ポイント
- エアコンを切ったあとに窓を全開にする
- 最高温度と最高風量の暖房をかける
これだけで結露防止の効果があります。
10分間ほどすると万全ですが、2分くらいでも充分です。
そして、定期的にエアコンフィルターの掃除をするようにしましょう。
簡単に取り外しができる車種が多いですので、取扱説明書を見て場所を確認してみてください。
少し汚れている程度ならブラシなどを使って汚れをかき出してください。
真っ黒になっている場合は、汚れきっている状態ですので新品と交換です。
エアコンのフィルターは、1年もしくは1万キロで交換の目安と言われています。
「ディーラーに持っていくのは面倒だし、お金を節約したい」という方は、通販で取り寄せることも可能です。
フィルターの掃除や交換をしても臭いが改善されない場合は、内部のエバポレーターの汚れやカビが原因と考えられます。
ただし、これは簡単に取り外しできるものではありません。
カーディーラーやカーメンテナンスを行なっているお店に相談してみてください。
原因3:飲食物をこぼした臭い
食べこぼしや飲みこぼしたものをそのままにしておくと、ダニやカビなどの菌が繁殖原因して臭いの元になります。
特に小さな子どもと一緒に車で移動することが多い人は注意が必要です。
食べこぼしや飲みこぼしの対策
もしすでにこぼしてしまっている場合は掃除機で細かい食べかすを吸い込んだあとに、固くしぼった雑巾で水拭きしましょう。
シートに食べ物が染み込んでしまっている場合は、シートクリーナーや中性洗剤を使うときれいになります。
車内で食べ物を食べないようにするのが万全な対策ですが、子どもがいるとそうはいきません。
食べこぼしや飲みこぼしは、そうなる前に対策をしておくほうがいいでしょう。
シートにバスタオルを敷いたり、シートカバーをかけたりすると掃除もしやすくなりますよ。
原因4:ペットの臭い
犬などのペットと一緒にドライブをすることが多い人は、車の中に動物独特の臭いが残っているかもしれません。
ペットの毛や唾液、排泄物が車のシートに付いてしまうと臭いの原因になります。
私も犬を飼っているのですが、特に窓ガラスはべたべたと跡がついてしまってしかたありません・・・(笑)
窓は汚れがよく見えるので掃除をしやすいものですが、同じようにシートやその他にも見えない汚れがついているということですね。
ペットの臭いの対策
車内ではペットはゲージに入れること、掃除をこまめにすることで臭いを抑えることができます。
ペットがいる場合は臭いを消すために、衣類に使う消臭スプレーをするのはおすすめできません。
消臭剤の成分は強いアルカリ性なので、ペットには危険です。
もし消臭スプレーを使うなら、安全なペット専用の消臭スプレーを使いましょう。
原因5:汗の臭いや加齢臭
仕事上、どうしても汗をかいた服のまま車の運転をしないといけない人もいますよね。
その汚れたままの服で乗ると、汗がシートに染み込んでいきます。
また汗の臭いだけではなく、独特の加齢臭のような臭いがする場合もあります。
汗の臭いや加齢臭の対策
難しいかもしれませんが、車へ乗る前に、しっかり汗の処理をした上で、新しい服に着替えてから乗るのが最も有効です。
あとは布製シートであれば、衣類の消臭スプレーをかけてみる方法もあります。
簡単に取れればいいですが、汗が染み込んだシートは丸洗いすることができません。
いくら掃除や対策をしても臭いが取れない場合は、業者のクリーニングになってしまうかもしれませんね。
原因6:フロアマットの汚れから出る臭い
フロアマットが汚いままで放置されていると、臭いの原因になります。
特に雨の降った日に乗った後にそのままにしておくと、洗濯物の生乾きのような臭いになったり、カビが発生したりすることもあります。
泥まみれの靴のまま乗るのも注意です。
フロアマット汚れの対策
こまめに掃除をするに尽きます。
まず、掃除機をかけて細かいゴミを吸い取ります。
そして中性洗剤を使って洗った後に、さらによく洗い流してください。
洗剤が残っていたり、乾燥が足りずに生乾き状態だったりすると余計に変な臭いになります。
天気のいい日にしっかり天日干ししてくださいね。
どうしてもしつこい汚れが落ちない・・・となると、交換するほかないでしょう。
純正のものを汚したくないのであれば、あらかじめ他の物を用意しておくのも良いですね。
原因7:腐ったような臭い
何かが腐ったような悪臭が出ることがあります。
心当たりがないのに臭ってくるとどうしようもできないですよね。
いくつか腐った臭いが発生したパターンを紹介しておきますので、ご参考ください。
- 買い物した食品が座席の下に落ちている
- 小動物が侵入して死骸になっている
- 雨漏りしている
食品が腐っている場合は、シートの下を覗けばすぐ見つかります。
気づかないうちに袋から出ていたのかもしれませんね。
それから、エアコンの外気導入ダクトの中に、ネズミなどの小動物が侵入して食べ残しやフンを残しているということもあります。
最悪の場合、そこから出られなくなって死骸になっているなんてことも・・・
これを確認するにはエアコンフィルターを外して、奥に何か残っていないか見るしかありません。
自分で確認するのが難しいようであれば、カーディーラーか自動車整備工場に相談しましょう。
あとは目に見えないところで雨漏りして、中に水が溜まっている場合もあります。
雨漏りしやすい車種もありますから、自分の車ではどうなのか調べてみましょう。
原因8:バーベキュー後の車内の臭い
キャンプでバーベキューをすると煙を浴びますよね。
髪の毛や衣類に臭いが染みついているので、そのまま車に乗り込むと臭いがシートに移ってしまうこともあります。
使い終わったバーベキューの網や鉄板を車に乗せて持ち帰ると、臭いが移る心配もありますよね。
できるだけ臭いを車内に持ち込まないようにするのがポイントです。
バーベキュー後の臭いの対策
まずは服を着替えてから車に乗りましょう。
近くに温泉などがあれば、お風呂に入るのもいいですね。
臭いが完全には除去できないかもしれませんが、衣類の消臭スプレーをかけてから乗るのも臭いを防ぐことができます。
網や鉄板は片付ける前に、コンロで完全に焼き切ってしまいましょう。
鉄板は灰で洗うと効果的です。
黒くなった焦げは軽く叩いて落としておけば、車内が汚れることもありません。
バーベキューの道具からは、きちんと処理すれば臭いは発生しません。
しっかりと対処しておけば、車に臭いが移るということはないですよ。
まとめ
車内の臭いの原因と対策をみてきました。
いろいろ対策をしても臭いが取れない場合は、ディーラーやスタンドなど、クリーニングのプロに頼むしかありません。
車の大きさによって値段は変わり、全体をクリーニングするには3万~5万ほどかかります。
結構かかるので痛い出費ですよね。
そこまでにならないように、日頃から定期的な掃除をすることが大切です。
忙しいと後回しになりがちですが、臭いを発生させないためにきれいを保つようにできるといいですね。